518 瞳にサファイヤを嵌めた白銀の宝冠仏(チベット密教)

518 瞳にサファイヤを嵌めた白銀の宝冠仏(チベット密教)

高さ28�僉�左右22.3�僉1�行16.3�僉�重さ約3.4kg.

上半身を銀で造り、腰から下を銅で造ってあります。
「阿閦仏国経(あしゅくぶっこくきょう)」にある如来で、金剛界曼荼羅を代表する四仏の1つです。
如何なる煩悩に対しても不動の菩提心を会得した如来です。胎蔵界曼荼羅では宝幢如来として配されています。

釈尊が降魔成道した姿を阿閦如来として表したとされ、チベットやネパールでは釈尊像の1種として拝んでいます。
印相も成道の釈尊と同じ降魔印です。
宝冠姿の釈尊像として礼拝できます。

《エメラルド・サファイア・ルビー嵌入》
この像は上半身を銀で造り、下半身を銅で造ってあります。
宝冠や瓔珞・腕輪・腰布は古式のアマルガム鍍金を施し、また仏様の坐る宝座も総鍍金です。
アマルガム鍍金は金に水銀を練り合わせ、熱を加えて水銀だけ蒸発させる滅金法で、奈良の大仏で使われました。
電気滅金より重厚な鈍い艶ですが、金の量を多く必要なのと、公害の規制が厳しいので、日本では困難な技法です。

《両眼にサファイヤ》
像の瞳には濃い藍色のサファイヤを嵌めています。
これは三千世界を見通す法力を示しています。
瓔珞と2つの腕輪にもサファイヤを嵌めています。
布の両膝にはエメラルドを嵌め、写真では見えませんが、仏様の両脇に合計10個のルビーが嵌めてあります。
両膝には2個のエメラルドと、手に隠れた所に2個のルビーを嵌入。

《顔の美しさも特徴です》
この仏様は鋳造の後、隅々まで表面を研ぎ上げ、紋様の部分はタガネを入れて形を整えています。
この事から尋常でない丁寧さで仕上げられた事が判ります。
お顔の美しさも並外れており、美女の様ですが、目を右に動かして少し斜め下から見上げると、力強く明るい笑みを浮かべた美青年にも見えます。

2026年1月27日銀価格が1g=604.23円。本来ならば古美術品の価値が付加しますが、この価格は潰しの値段です。

箱なし。
1,800,000円(税込1,980,000円)