高57.5�僉�左右48�僉1�行約26�僉�重23.4kg。
銅胎に奈良の大仏にも使われた古法のアマルガム鍍金。
元々ヒンドゥー教に於いてシヴァ神の化身として、戦闘と再生・暗黒を司る神でした。インド密教に取り入れられ、「仏法の守護者」、更に異教の神を降伏させる役割を持つ密教の最も重要な神の一つとなりました。
その後シヴァ神の要素を受け継ぎつつ、「福徳神」や「台所、食の守護神」としても崇拝されています。
本像もヒンドゥー教の「福神」「障害を取り除く神」「学問と商売の神」であるガネーシャを踏み、調伏することに依り、障害や煩悩を克服する強力尊格であり、密教・仏教の「福神」であることを表しています。
僧院を外敵から守り、教団を発展させる護法尊です。
財福を初めとする福徳をもたらし、戦局に勝利させてくれるとも言います。
本像は17〜18世紀の様式で、チベット密教最後の黄金期である1950年迄に造られ、ネパールの僧院で永く祀られていたので、香煙などに依る深い古色が付いています。
背に燃えさかる炎を背負い、髑髏で飾った冠を被り、左展立という右膝を曲げた姿で立ち、手には毒を薬に変える孔雀尾のついた杵・悪者を捕らえる縄・振り鼓(打ち出の小槌)・蓮華鉢・髑髏の数珠を持っています。
下半身には頭と4足のついた虎の毛皮を着て、ガネーシャを迫力満点に踏みつけます。
細部まで一切の手抜きのない、正にチベット密教黄金期の名作の一つでしょう。
鋳造技術が非常に高いので、像の中が空洞でない為、23kg超の重量が有り、現代のわが国では鋳造がほぼ出来ないでしょう。
更に技術だけでなく金銀銅の全てが高騰してしまった現在、一体いくら掛かるか判りません。
2014年の中国・嘉徳オークションで、この半分未満のサイズの同型の物が日本円にして4496万円超で落札されました。17世紀の作とされていましたが、恐らくはこの像と同時代の鋳造だと思います。
悪魔退散・勝利招福などの御利益を期する人々に公開すると、良い名物となり、寺運の隆盛にもつながると願っております。
この価格は古くに入手したからこその価格です。
箱なし。