高さ16.2�僉D垢�18.3�僉�最大厚さ2.8�僉K楝里僚杜�102g。展示用の台付き。
真ん丸な目を見開いた愛らしい竜です。
左目が欠失していますが「単体木製の竜」としては、恐らく現存最古級の稀品。
2000年以上も昔の作です。
太古の竜の特色である逆立った角状のたてがみを持っています。
石器時代の紅山文化の玉の竜と基本的に同じ姿です。
漢代まで溯る物で、これ程リアルな木竜は未見です。
竜は、太古の黄河に居た鰐の記憶を元に、後代の人々が想像を加味して創ったとされています。
実際の姿を見たのでないから、最も古い良渚や紅山文化の玉の竜も甚だしく抽象化されていて、今日私共が絵や彫刻で見る精密な竜の姿は、唐代の鏡背に描かれた竜を、明清時代の人々が、より詳しく図像にしたものです。
従って漢代にこれ程リアルな竜が造られていた事は、大きな発見です。
明代以後には、竜が皇帝のシンボルとして多用され、権威づけが進みました。
その為、殊更にリアルに威厳たっぷりに描かねばならなくなりました。
わが国も明治になって天皇の象徴として竜を用いました。
その後、日清戦争を機にこれを廃し、太陽に替えて今日に至ります。
本品は雲気(エネルギーの流れ)を写した様なユーモラスな姿に造られていますが、これは太古の神仙の1つだった竜が、時に悪さをし、時に人を助ける神だった事を反映しています。
本品は2007年夏に個人美術館に収められました。
大切にされて来ましたが、登録美術館の資格(常時開館)に対応出来なかった為、相続税の対象となり、相続人が複数なので、私共が買い戻しました。
先方が極めて高く評価なさっていたために、私共が納入した旧価格では買い戻せませんでした。
然し他に現存例が見当たらなかったので見逃す訳に行かず、国内に留めようと、言い値に近く購入しました。
将来は出世して国宝になるべき物と信じています。