直径5.5�僉９發�4.2�僉�重量41.4g。
黄金の器胎に、同じく金で作った３羽の鳳凰と、幼い鳳凰の子と見られる２羽の小禽とを金労の技法で貼り付けた、入念の名作。
器上には更に蔓草状の瑞花４輪を金ろう手法で貼り付けてあります。
《５羽の鳳凰は？》
５羽の鳳凰は他に類を見ません。
普通は単独か１対で描かれる筈が５羽というのは、多分家族でしょう。
私は他に作例を知りません。
平地の部分は尖った針先で突っついた様な点紋を魚々子の代わりに敷き詰めてあるので、契丹貴族の好みに合わせた作と判ります。
《胴側に32匹の狐》
胴の側面には、狐と見られる耳の尖った獣が身と蓋との双方に、合わせて32匹も、植物紋や点紋と共に彫ってあります。
《底部までもに精密な彫刻》
外底中央には深々と宝相華を彫り、その周囲に８つのわらび状紋を点紋で彫った、唐代の黄金製品の中にもそうは無い精巧な名品。
桐箱入り。
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