天地10.2�僉�左右1.5�僉�重108g前後。金56.8%。銀及雑分43.2%。個体差あり。
江戸時代の計量器の精度に依る誤差が有ります。
《金の時価通用を計った試作貨か?》
1854年の日米和親条約で、わが国は開国しました。
それまでわが国は度々の貨幣改悪で、金1に対して銀4という比価になっていました。
これに対して欧米では金1に相当する銀価は15でした。
だから来日した欧米人は、商売せずとも、銀貨を持ち込んで小判と交換するだけで、莫大な利益を手に入れました。
《竹流金とは何?》
棒の形に鋳造した金塊を「竹流金」と呼びます。竹に流す意味ではありません。
本品は重さ112g前後。金が約57%で、「天保小判」10枚と同じ金の量です。
公式な文献が未発表なので、以下は推測ですが、恐らく当時に小判の流出を防ごうとした幕府が「欧米の金銀比価で欧米人に取引きさせよう」と考えて、額面を取り払い、欧米風のインゴットと同じ竹流金を造った「稟議用の試作貨」と思われます。
花押は天保小判の刻印を用い「保(天保小判の標識)」を打刻(鋳造では無い。真正品の証拠)してあります。
歴代の小判は純金では無い為、本品も表面を金色にする「色揚げ」を施しています。
幕末の小栗上野介の埋蔵金伝説に登場する「竹流金」は、これかも知れません。
《本品の経歴》
本品は1975年に、私がコレクターだった頃、著書を見た旧財閥系の家から提供された物です。
「試作品と思えます」と御報告し、数本を入手しました。
その後「銀貨の吹き寄せ」は稀に見ますが、小判の吹き寄せ(竹流金)は見ません。
私がもう少し若ければ、調査を重ね「出世」させて高く売りたい物です。
前に広告して、物は売れましたが、情報は入りませんでした。
年末までに金価格回復とのゴールドマンサックスの予想もあり、金価格が戻した今が買い時か?
ほぼ地金価格です。
桐箱入り。