567 金銅の仏殿(唐代9世紀)

567 金銅の仏殿(唐代9世紀)

(孔雀石の霊山を含む)高15.8�僉�左右22�僉1�行13�僉A軆杜�5115g。
(金銅の仏殿)高7.5�僉D�9.6�僉I�5.5�僉�重量160g。

非常に精巧に造った金銅の仏殿に、同じく金銅の仏像を収めた念持仏。
仏堂の金箔は大方失せ、代わりに灰緑の神秘的な古色に包まれます。
中尊の仏像は金色が良く残ります。

仏殿は奈良の諸寺の建物の様な素晴らしい気品に満ちており、非常な名作と判ります。
本品は釈尊入滅のクシナガラの聖地に建つ堂宇に想を得て、唐の神仙思想である「霊山の頂きに建つ神仙の堂宇」のイメージを足し、孔雀石の山塊の上に堂を配した物です。

孔雀石の中でも本品は宝石用の高級な貴石で、極めて高価だった石です。
年紀が彫ってありませんが、こうした貴石を多用するのは康熙乾隆期に大流行したので、本孔雀石もその頃の石だと思われます。

本品の出土した遼寧省は朝鮮半島の文化圏と接触が深く、本品の鋭さと柔らかさとを合わせ持つ造りは、日本の奈良平安期の仏寺や貴族文化の品格と優美さとを強く感じ、もしも日本から出土したり、宝物として伝世していても全く不思議のない雰囲気の物です。

桐箱入り。
680,000円(税込748,000円)