564 鍍金銀製嵌石宝篋(チベット密教)

564 鍍金銀製嵌石宝篋(チベット密教)

天地最大幅22.4�僉�左右24.7�僉�
浮彫の凸状部を除く箱の正味外寸18.9�僉�22.5�僉8�8�僉�重約2kg。

19〜20世紀初期の作。
嵌めてある宝石は、代々の家伝の石を集め造る習慣で、頂部の大粒エメラルド(1.5×1.1��)と背面中央の径1.2�僂寮个蓮�17世紀頃インドから伝来、ルビーも西チベット・グゲ王国の由来の石も混じると伝わります。
篋は銀製に鍍金です。

蓋中央に金身の勝楽金剛(僧侶の守護神)が明妃を抱き、両脚で悪神を踏みつけています。

宝石は殆どルビーとエメラルドで、トパーズ、トルマリン、珊瑚も使用。
背面は珊瑚、ルビー、エメラルドで曼荼羅を造ります。
特筆すべきはこれらの石は、神性を保つ為に色上げをしておらず、トルコのトプカプ宮やロシアのエルミタージュ宮の古い宝石と同様の色沢です。

この箱は元来経典と活仏の遺品や信仰物を収めた物で、開封しない事を前提とする為、蓋と身がぴったりと造られています。

安置する時は上の写真の様に立て、尊像が正面を向く様に置きます。
蓋頂部に首から下げる環があり、特別な盛儀に主が首に掛けて正装しました。
永年、香煙で燻された為、古色が深いです。

チベット・イギリス・アメリカ・ロシアの博物館にも、本品程豪華な品は無く、中国社会科学院の研究員の調査では、チベットに戻れば国宝だろうとの事です。
余程高位の家の宝器だったと思われます。
2,980,000円(税込3,278,000円)