不規則な円盤形。
(写真の品)最大幅7.5㎝。重136.7g
焼餅と同じ形の薄い円盤形の銀塊です。
この時代、銀は貴族の調度品の材料としても、貨幣としても使われました。
次の宋代には流通手段の銀錠が一般化します。
本品はその前段階の財宝=材料=貨幣を兼ねた物です。
本品は流通手段としての品質保証を図るため、片面に「官」と隷書体で凹刻してあります。
1994年「大唐長安展」図録37図に、同時代の物が掲出してあります。(写真4参照)
銀は西洋式の定量貨幣が流通を始める迄、中国ではこの様な秤量貨幣でした。