816 春秋式蟠螭紋二重胎鏡(春秋〜戦国＝前770〜前221年)

816 春秋式蟠螭紋二重胎鏡(春秋〜戦国＝前770〜前221年)

直径10.7�僉１錣慮�さ0.5�僉�重さ240g。白色の青銅製。

平直板状に造った鏡の背に、透かし彫りの装飾版を被せて造り上げた鏡。
当時は貴賤を問わず青銅の盥に水を張った物を鑑と呼んで姿見にしていました。
だから青銅の鏡は極めて高価な貴重品でした。

本品はそうした高価な品だから、こういう手間を掛けて造ったのです。
余りに手が掛かる為、次の戦国時代になると二重胎鏡は姿を消します。

中国の図録では、二重胎鏡を戦国時に分類している例も有りますが、それは造って何代か伝世した物が、戦国時代に副葬されたのを誤解している様に思えます。

本品に透かし彫りされているのは絡み合う８頭の「螭」です。
螭は水に棲む角の無い若い竜です。

日本国内に完好な状態の二重胎鏡は極めて稀で、出光美術館等に小型の物が知られている位です。

桐箱入り。
3,000,000円(税込3,300,000円)

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