043 白釉鉄絵飾り壺(17世紀・清初)

043 白釉鉄絵飾り壺(17世紀・清初)

高さ31.2�僉F昂�19�僉�重さ1579.5g。

象牙色の肌に2色の鉄泥で達者に瑞花を描き、「春」字を筆太に書いた瓢形の壺。
幸運を招く飾り壺です。

重要な窯場だった磁州一帯は、清軍も敢えて致命傷を与えなかったらしく、明末清初の混乱を潜り抜けました。
一般の磁州窯陶器はもっと沈んだ色の肌が多いのですが、この暖い白は、石炭を燃料にした発色です。

この時代の一般的な作は、もっと線の細い硬い筆致の物が大多数なので本品は珍しい名作です。
これは花を活けずに飾った壺で、「寿」に似た書体で「春」と記したのも、長寿と、花で溢れる春のイメージとを重ねるために、敢えてそうしたと思えます。

《絵高麗の上作は磁州窯》
江戸時代に朝鮮半島から輸入された鉄絵の茶碗は、輸出元が産地を明かさなかったので、皆朝鮮産と思われて「絵高麗(高麗=朝鮮)」と一括され、舶来の名品として扱われました。
その中で上手の作は磁州窯の陶器だと判っています。
本品は絵高麗の1つです。

本品は、昔関西の美術館に納めましたが、先年オークションに出ているのを見たので、再入手しました。とてrも美しく見えました。

練達の陶工でないと造れない気品と柔かさを兼ね備えた器形と、たっぷりとした豊満な書風を、とても気に入っています。

桐箱入り。
540,000円(税込594,000円)