038 黄釉盤口壺(契丹)

038 黄釉盤口壺(契丹)

高さ11.5�僉8�径17.5�僉�重さ689.3g。

11〜12世紀の契丹人が食卓に載せ食べ残しの骨を入れたり、下男下女に持たせ唾壺として使って見せたりした多用途の壺。
華やかな黄釉で包んだのは、持主の富貴を示す為だと伝えています。

契丹は北アジアを広く占領して活躍した民族で、私共が遼として知っているのは、その一部分です。
遊牧民の常として黄金を志向の宝としました。
遼の陶磁に前後の時代を隔絶する美しい黄釉陶が有るのは、契丹人の黄金への憧れを反映したものとされます。

本品の黄色は、これまで目にした契丹の黄釉陶の中でも最高の物で、完熟したマンゴーの果肉の様に鮮やかで、然も品格の高い釉の色です。

遼の陶磁に於ける黄釉の美しさは、唐にも無く宋以後も引き継がれなかった「民族の色」なのでしょう。
私はこれ程美しく、軽薄でもない黄釉陶を見た事がありません。
桐箱付き。
380,000円(税込418,000円)