507 黄銅の厨子入りの勝楽金剛(明代)

507 黄銅の厨子入りの勝楽金剛(明代)

厨子の高さ15.5�僉�左右15.9�僉8�さ6.3�僉�重さ879g。

この類の物としては大型で、然も伝世品で明代に到る物は、
戦乱の多い大陸としては、極々稀少です。

中には「最勝楽(チャクラ・サンバラ)尊」を浮き彫りにした
陶仏が入っています。
妃のヴァジュラ・ヴァーラヒーという忿怒相をした女神を抱いて、性交をする姿で表されています。
これは最高の至福をもたらす智慧と方便との結合を表現しているとされます。
異教の神を両足に踏みつけた3面の姿は、堂々として仏法守護の気迫が伝わって来ます。

この類の陶仏は高僧の火葬骨を土に混ぜて焼いたので、
霊性を付与された聖なる物として扱われます。
また現存する西蔵密教の勝楽尊の塑像の古い作例としても、
美術史上でも貴重な例なのだそうです。

蓋にサンスクリットの真言を刻んだ黄銅の盒も、遊牧民であった持主と共に
各地を流伝した来歴を物語る痕跡を良く留め、仏法に対する情熱を偲ばせます。

箱なし。
180,000円(税込198,000円)