天地41�僉�左右74.5�僉�最厚部3�僉�重約2kg。
木彫を施した額に入っています。
東京美術学校は1887年(明治20年)に、今の東京藝術大学の前身として岡倉天心(1863〜1913)やアーネスト・フェノロサ(1853〜1908)らの力に依って創られた学校です。
この絵を描いた服部有恒(1890〜1957)は、そこの出身で、帝国美術学校(今の武蔵野美術大学)の教授として、日展審査員になり、歴史を素材とした絵画の製作に取り組みました。
この絵は、堅苦しい知識を一般人向けに判り易く説いた「見立絵」です。
右に獅子を従えた白い水干姿の少年を文殊菩薩に見立てて描き、左に鼓を持って白象に乗る婦人の姿(白拍子)を普賢菩薩に見立てて描いてあります。
それぞれ左右の脇下に、署名と印とが有ります。
ほとんど退色も無く、良い保存です。
画家の生前に画料を支払ったなら、どれ程の費用を要した事でしょうか。
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