527 金銅加彩大威徳明王像（チベット密教）

527 金銅加彩大威徳明王像（チベット密教）

高さ33�僉�左右26�僉１�行13�僉�重さ6.4kg。

大威徳明王は阿弥陀如来の変化で五大明王の１つ。
別名を閻魔徳迦威怒王（サンスクリット語で死神ヤマにさえも勝つ者）と呼びます。

尊像は数種有って、六面（６つの顔）が基本ですが、掲出の像は三面の上に火炎の様な頭髪の中に金色の蛇を絡めた金剛を置き、残りの三面の表象にしています。

本像は火炎となった光背の前に、やはり火炎状の髪を逆立てた明王が６本の腕を使って明妃を抱き武器を持って、凄まじい形相で立っています。
足下には、２体の異教の神を踏みつけています。
明王は両の背に翼を持っています。

抱かれた妃は、やはり恐ろしい形相をし、左手に髑髏盃を捧げています。
男女２神をこの様に合体するのは、仏法の「法悦」を人々に具体的に例えて見せているのです。

この像は、今は行なわれない古代のアマルガム方式（奈良の大仏と同じ）で鍍金しています。
古式鍍金は電気鍍金よりも鈍く奥深い光沢を出すのですが、公害を発するので、今は何処でも禁じています。
従ってこの像は、今は造れない貴重な文化財です。

箱なし。
600,000円(税込660,000円)