002 緑釉浄瓶(六朝〜唐代・6〜8世紀)

002 緑釉浄瓶(六朝〜唐代・6〜8世紀)

高さ26�僉Ｆ昂�12�僉�最大幅14�僉�

水瓶(すいびょう)は「比丘十八物(びくじゅうはちもつ)」則ち僧の持つべき18の品物の一つと定められ、支那や日本の寺院に必備の物でした。
弘法大師のお姿の傍らにも、必ずある物です。

水瓶は青銅・佐波理の物が大半ですが、六朝から唐宋時代には白磁などの陶磁製の物も造られました。
陶製の物は、非常時に飲料水を入れ、金属製の物は、手洗い用の水を入れたとされていますが、実際の用途は、仏への供養の器が大方でした。

わが国では天平19(747)年の「法隆寺資材帳」に白銅(佐波理)の水瓶が記されているのが古い例で、こうした古作の殆どは、国宝や重要文化財になっています。
本品の様に緑釉陶の物は特に珍しく、中国の博物館にも殆どありません。

桐箱付き。
650,000円(税込715,000円)